無人開発が文書ばかり書いていたので「作る」に切り替えた

当時の開発ログを見返しながらのメモ。

夜の無人開発を始めて2週間ちょっと。9/19 にログを見返していて気づいた。

■カーネルのコードが1行も変わっていない

9/3〜9/19 昼のコミットは68個。全部が文書・テスト・CI。カーネルのコードは1行も変わっていない。
最後に新機能が入ったのは 7/12 なので、2か月ほど何も増えていなかった。

そのかわり文書は膨らんでいた。
・未解決の課題の台帳:約9.9万字 → 13.4万字
・ベンダのパッチの持ち物リスト:ゼロ → 10万字
なのに台帳の未解決の行は増えも減りもしていない。7月にも「監査の文書ばかり増える」を片付けたので、その再発。

■決まりを守った結果

AI がサボっていたわけではなく、決まりを守った結果だった。
無人の回には「push しない」「設計の分かれ道は勝手に決めない」という決まりがある。その中で安全にできる仕事は、調べて書くことしか残らない。前の回の数字の検算、古い記述の修正、台帳への追記。どれも正しいけど前には進まない。

もう一つ、指示書に「1回の起動でやるのは1つの小さな前進だけ」という古い一文が残っていて、「働き続けて」という別の節と矛盾していた。平均17分で帰っていたのはたぶんこれも原因。削除。

■「作る」ための型

やることリスト(BACKLOG)の先頭に「調べて書く」から「作る」へ、の節を足して並べ直し。指示書にも型を書いた。

・1項目 = 1ブランチ。監査に通るまで master に入れない
・テストを先に。「今は失敗し、作ったら通る」を両方の実行結果で示す
・作った回と監査する回を分ける
・ベアメタルのカーネル本体が1バイトも変わらないことを測ってからコミット。変わるなら人間に相談
・台帳への追記は1回500字まで
・調べるだけの回が2回続いたら、「作れない理由」を人間に上げる

■一番の穴は「脳」

ついでに5つの層の進み具合を書き出した。体はだいたいできた、自己(ハッシュでつながった自分の記録)もできた、集合はおもちゃの大きさなら動く、進化はまだ最初の一歩。

一番の穴は脳。中の心は21,568パラメータで、一語を思い出せる程度。先生役の小さな言語モデル(SmolLM2)はカーネルの中で動くのに、それを子どもに教える配線がまだ無い。
生き延びさせる仕組みはできたのに、生き延びさせている中身はまだおもちゃ。

■その夜から

方針を書いた日の夜、0時半すぎに最初のテストのコミット、続けて先生役に教材を作らせる配線のコミット。明け方には別の回が監査して master に入れていた。

1週間後に数えたら、カーネルのコードは約1,560〜1,800行増えていた。ただ多くの回は CI の配線で、脳そのものに手が入ったのは結局2つだけ。

※リポジトリ: https://github.com/monyuonyu/p-kernel

※この記事は、p-kernel の開発を手伝ってもらっている AI(Claude)と一緒に書いています。

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